「うちの子、そろそろ枕を使った方がいいのかな?」と悩んでいる保護者の方は多いのではないでしょうか。大人にとって枕は当たり前の寝具ですが、子供にとっては必ずしも最初から必要なものではありません。成長段階に合わせた適切なタイミングで使い始めることが大切です。
寝具を50個以上試してきた筆者・れんが、子供用枕を使い始めるタイミングや選び方のポイントを解説します。お子さんの健やかな睡眠のためにぜひ参考にしてください。

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子供用枕は何歳から使うべき?
子供に枕が必要になるタイミングは、年齢ではなく身体の発達状態で判断するのが基本です。ポイントは「脊柱のS字カーブ」がどの程度発達しているかです。
脊柱のS字カーブと枕の関係
大人の背骨は横から見るとS字のカーブを描いていますが、赤ちゃんの背骨はC字型のカーブしかありません。成長とともに頸椎(首の部分)のカーブが発達していき、このカーブが形成されてくると、マットレスと首の間にすき間ができるようになります。このすき間を埋めるために枕が必要になるのです。
年齢別の目安
- 0〜1歳:基本的に枕は不要。使う場合は吐き戻し防止のためのごく薄いタオル程度
- 1〜5歳:薄い枕(高さ1〜3cm程度)。主に汗の吸収や寝姿勢の補助が目的
- 6〜9歳:高さ3〜5cm程度。頭とマットレスのすき間を埋め、安定した寝姿勢をサポート
- 10歳以降:高さ5〜7cm程度。S字カーブがほぼ完成し、大人に近い枕が使えるように
子供の体を横から見て、頭が首よりも後ろに出ている状態が確認できたら、枕の使用を検討するタイミングです。
枕なしでも問題ない時期
乳幼児期は背骨のカーブが未発達なため、マットレスに直接寝かせても首に大きな負担はかかりません。むしろ、厚すぎる枕を使うと気道が圧迫されるリスクがあるため注意が必要です。
「周りの子はもう枕を使っている」と聞いて焦る方もいるかもしれませんが、子供の体の発達スピードは一人ひとり異なります。年齢だけで判断するのではなく、お子さんの体格や寝ている様子を観察しながら、適切なタイミングを見極めることが大切です。

乳児の枕は窒息事故のリスクがあるため、使用には十分な注意が必要です。特に0歳児にふかふかの枕を使うことは避けてください。消費者庁も乳児の就寝環境について注意喚起を行っています。
子供用枕の選び方 4つのポイント
1. 高さ(成長に合わせて調整できるもの)
子供は成長が早いため、購入時に合っていた高さが数か月後には低く感じることがあります。高さ調整ができるタイプの枕を選ぶと、成長に合わせて長く使えて経済的です。
中材の量を増減できるパイプ枕や、調整シート付きの枕がおすすめです。
2. サイズ
子供用枕のサイズは、大人用よりひと回り小さい35×50cm程度が主流です。寝返りが激しい子供の場合は、やや大きめ(50×70cm程度)を選ぶと頭が落ちにくくなります。
ベッドや布団のサイズとのバランスも考えて選びましょう。
3. 素材(通気性・洗いやすさ重視)
子供は大人より体温が高く、寝汗をたくさんかきます。そのため、通気性が良く、洗濯しやすい素材を選ぶことが大切です。
- パイプ素材:通気性が良く、丸洗いOK。高さ調整もしやすい
- わた素材:柔らかく、洗濯機で洗えるタイプが多い
- メッシュ系ファイバー:通気性に優れ、水洗いも可能
低反発ウレタンは洗えないものが多いため、子供用としてはやや不便です。衛生面を考えると洗える素材が安心です。
4. 安全性
小さな子供が使う枕は、安全面にも配慮しましょう。
- ファスナーが開けにくい安全設計になっているか
- 有害な化学物質を使用していないか(エコテックス認証などが参考に)
- 枕の形状が窒息リスクのないものか

年齢別おすすめの枕タイプ
1〜3歳向け
この時期はまだ枕が必須ではありませんが、寝汗対策として薄い枕やタオルを敷く程度でOKです。使う場合は高さ1〜2cm程度のごく薄いものを選びましょう。タオルを数枚重ねて高さを調整する方法も手軽で実用的です。
4〜6歳向け
少しずつ枕の使用を検討する時期です。高さ2〜3cm程度のやわらかめの枕が適しています。通気性のよいわた素材やパイプ素材がおすすめです。この時期の子供は寝相が非常に激しいため、枕から頭が落ちることを前提に、大きめサイズを選ぶか、枕なしでも問題ない環境を整えておくと安心です。
小学生(7〜12歳)向け
S字カーブが発達し、大人に近い寝姿勢になってくる時期です。高さ3〜6cm程度で、高さ調整ができるものを選ぶと成長に合わせて使えます。この時期から枕の高さを定期的にチェックする習慣をつけると良いでしょう。
中学生以降
ほぼ大人と同じ体格になるため、大人用の枕に切り替えるタイミングです。体格や好みに合わせて、低反発・高反発・パイプなどさまざまな素材から選べます。部活動や勉強で体が疲れやすくなる時期でもあるので、睡眠の質を意識した枕選びを始める良いタイミングです。
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子供用枕を使うときの注意点
定期的にサイズと高さを見直す
子供の成長は早いため、3〜6か月に一度は枕の高さが体に合っているか確認しましょう。朝起きたときに枕から頭がずれている場合は、サイズや高さが合っていないサインです。
清潔さを保つ
子供は寝汗をたくさんかくうえ、よだれが枕に付くことも珍しくありません。枕カバーはこまめに交換し、枕本体も定期的に洗濯・乾燥させましょう。特に夏場は汗の量が増えるため、枕カバーの交換頻度を上げるのがおすすめです。洗い替え用のカバーを2〜3枚用意しておくと、ローテーションで清潔さを保ちやすくなります。
大人用の枕を代用しない
大人用の枕は子供にとって高すぎることが多く、首に負担がかかる可能性があります。必ず子供の体格に合った枕を用意してあげてください。

子供用枕のQ&Aコーナー
Q. 子供が枕を嫌がるのですが、無理に使わせるべきですか?
無理に使わせる必要はありません。枕なしでも快適に眠れている場合は、体がまだ枕を必要としていない可能性があります。成長とともに自然と必要性を感じるようになることが多いので、焦らず見守りましょう。
Q. タオルを折りたたんで枕にしても大丈夫ですか?
応急的にはOKです。特に1〜3歳の時期はタオルでの代用で十分な場合が多いです。ただし、タオルは寝返りでずれやすいため、ある程度成長したら安定した子供用枕に切り替えるのがおすすめです。
Q. 子供用の枕はいくらくらいしますか?
1,500〜5,000円程度の製品が主流です。高さ調整機能付きの枕でも3,000円前後で購入できるものが多いため、成長に合わせて使えるタイプを選ぶとコスパが良いです。
Q. アレルギー持ちの子供におすすめの枕素材はありますか?
パイプ素材やポリエステルわたなどの合成素材は、ダニが発生しにくく丸洗いもできるため、アレルギーが気になるお子さんに向いています。そばがらや羽毛などの天然素材はアレルギーのリスクがあるため避けた方が安心です。
Q. 子供の寝返りが激しくて枕から落ちてしまいます。対策はありますか?
枕のサイズを大きめにする(50×70cm程度)のが最もシンプルな対策です。また、枕の代わりに「ピローマット」と呼ばれる面積の広い薄型枕を使う方法もあります。どちらの場合も、寝返りで枕から落ちること自体は正常な現象なので、あまり神経質になる必要はありません。
Q. 子供が枕を抱えて寝てしまうのですが、問題ありますか?
特に問題はありません。枕を抱きしめて寝るのは安心感を得るための行動で、多くの子供に見られます。頭の下に枕がない状態で寝ていても、その姿勢が自然であれば無理に戻す必要はありません。別途、抱き枕を用意してあげると、頭用の枕と抱きしめ用を分けられて快適になることもあります。
まとめ
子供用枕を使い始めるタイミングは、脊柱のS字カーブの発達を見ながら判断するのが基本です。一般的には5〜6歳頃から本格的な使用を検討し、それ以前はタオルや薄い枕で十分なケースが多いです。
選び方のポイントは「高さ調整ができること」「通気性が良いこと」「洗えること」の3つ。子供の成長は早いので、3〜6か月ごとに枕の高さが体に合っているか確認する習慣をつけましょう。お子さんの体に合った枕を使うことで、成長期に大切な質の高い睡眠をサポートできます。焦らず、お子さんの様子を見ながらベストなタイミングで枕を導入してあげてください。
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