パートナーや家族から「いびきがうるさい」と指摘されたり、自分のいびきで目が覚めたりした経験はありませんか? いびきの原因は複数ありますが、枕の高さや形状を見直すだけで軽減できるケースも少なくありません。
筆者のれんは寝具を50個以上試してきた中で、枕を変えたことでいびきが静かになったと家族に言われた経験があります。今回は、いびき防止に役立つ枕の選び方と、気道を確保するための寝姿勢のコツをお伝えします。
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そもそもいびきが起きるメカニズム
いびきは、睡眠中に気道(空気の通り道)が狭くなり、そこを空気が通るときに周囲の粘膜が振動することで発生します。
仰向けで寝ると、舌の根元が重力で喉の奥に落ち込み、気道が狭くなりやすくなります。ここに枕の高さの問題が加わると、さらに気道が圧迫されていびきが大きくなるのです。
いびきを悪化させる要因
- 枕の高さが合っていない(高すぎ・低すぎ)
- 仰向け寝で舌が落ち込む
- 肥満による気道周辺の脂肪沈着
- 飲酒による筋肉の弛緩
- 鼻づまりによる口呼吸
- 加齢による筋力の低下
これらの要因は単独で作用することもあれば、複数が重なっていびきが悪化することもあります。たとえば、体重が増えた状態でお酒を飲んでから高い枕で仰向けに寝ると、いびきが大きくなりやすいです。まずは自分にどの要因が当てはまるかを整理し、改善できるところから取り組むのが大切です。

いびき防止枕を選ぶ5つのポイント
1. 高さ調整ができるかどうか
いびき対策で最も重要なのは枕の高さです。高すぎるとあごが引けて気道を圧迫し、低すぎると舌が落ち込みやすくなります。中材の量を調整できるタイプなら、自分にぴったりの高さを見つけられます。
2. サイドが高い構造かどうか
横向き寝は気道を確保しやすく、いびき軽減に有効とされています。サイドが高めに設計された枕なら、自然と横向きの姿勢を取りやすくなります。仰向けでも横向きでもフィットする構造の枕が理想です。
3. 首をしっかり支える形状か
波型(ウェーブ型)やくぼみ型の枕は、首元が盛り上がっていて、仰向けでも気道が塞がりにくい設計です。フラットな枕よりもいびき防止に向いている傾向にあります。
4. 適度な硬さがあるか
柔らかすぎる枕は頭が沈み込んで高さが変わり、気道が圧迫されることがあります。パイプ・高反発ファイバーなど、頭の位置を安定させられる素材がおすすめです。
5. 横幅が十分にあるか
寝返りを打ったときに頭が枕から落ちると、不自然な姿勢になって気道に影響が出ます。横幅60cm以上のワイドタイプを選びましょう。
いびき防止枕を選ぶ際は「高さ調整+横向きサポート+首元の形状」の3点をまずチェックしましょう。この3つが揃っていれば、気道が確保されやすい寝姿勢を保ちやすくなります。
気道を確保する寝姿勢のコツ
横向き寝を取り入れる
仰向けは舌の落ち込みが起きやすい体勢です。横向きで寝ると気道が確保されやすく、いびきの軽減につながります。
横向きの姿勢を維持するには、抱き枕を活用するのがおすすめです。体を支えてくれるので、寝ている間に仰向けに戻りにくくなります。横向き寝では右側を下にすると胃の出口(幽門)が下になるため、消化にもやさしいとされています。
枕を肩口まで引き寄せる
頭だけを枕に乗せると、首が浮いて不自然な角度になります。枕は肩口まで引き寄せ、首のカーブをしっかり支えるようにしましょう。首と枕の間にすき間ができていると、首の筋肉に余計な力がかかり、朝の首こりや肩こりにもつながります。
あごの角度を意識する
仰向けの場合、あごが引けすぎず反りすぎず、呼吸が一番楽な位置を探します。スマホのセルフタイマーで横から撮影して確認すると、客観的にチェックできます。理想的なのは、あごと額を結ぶ線が床に対して約5度下向きになる角度です。鼻先がわずかに下を向いている程度をイメージしてください。
上半身を少し高くする
枕だけでなく、マットレスの下にタオルやクッションを入れて上半身全体を少しだけ持ち上げる方法もあります。傾斜をつけることで、舌の落ち込みが軽減されていびきが和らぐことがあります。角度は5〜10度程度が目安で、急な傾斜は腰に負担がかかるため注意してください。

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枕以外のいびき防止対策
枕の見直しと合わせて、以下の対策も取り入れるとより効果的です。
寝る前のアルコールを控える
アルコールは喉の筋肉を緩めるため、いびきが出やすくなります。晩酌をする方は、就寝の3時間前までに済ませるようにしましょう。少量のお酒でも筋肉の弛緩は起きるため、いびきが気になる日は思い切って飲まないという選択も有効です。
鼻呼吸を心がける
口呼吸はいびきの大きな原因です。鼻づまりがある場合は、鼻腔拡張テープの活用や、耳鼻咽喉科での相談を検討してください。口閉じテープ(口にテープを貼って口呼吸を防ぐアイテム)も市販されているので、鼻呼吸への切り替えが難しい方は試してみる価値があります。
適正体重を維持する
肥満は気道周辺に脂肪が付き、いびきの原因になります。適正体重の維持はいびき対策としても重要です。BMI25以上の方がダイエットを成功させただけで、いびきが大幅に改善したという報告も多いです。
寝室の湿度を保つ
乾燥した空気は喉の粘膜を刺激し、いびきを悪化させることがあります。加湿器などで湿度50〜60%を目安に保ちましょう。
Q&A|いびき防止枕のよくある疑問
Q. いびき防止枕を使えばいびきは止まる?
枕で気道を確保しやすくすることはできますが、いびきの原因は多岐にわたります。枕だけで完全に止まることを保証するものではありません。総合的な対策が大切です。
Q. いびきがひどい場合、病院に行くべき?
日中の強い眠気がある、寝ている間に呼吸が止まっていると指摘された、という場合は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。早めに睡眠外来や耳鼻咽喉科を受診してください。
Q. 横向き寝がいいと聞くけど、仰向けのほうが楽な場合は?
仰向けが楽な方は、無理に横向きにする必要はありません。枕の高さと形状を調整して、仰向けでも気道が確保される寝姿勢を目指しましょう。
Q. いびき防止枕と普通の枕の違いは何?
いびき防止を目的とした枕は、中央が低くサイドが高い構造になっていたり、首元にサポート部分が設けられていたりと、気道の確保を意識した設計がされています。ただし、普通の枕でも高さ調整ができるタイプなら、自分に合った高さに調整することでいびき対策に活用できます。
Q. いびき対策グッズと枕、どちらが先?
まずは枕の高さの見直しから始めるのがおすすめです。枕は毎晩使うものなので、根本的な改善につながりやすいです。マウスピースや鼻腔拡張テープなどのグッズは、枕を見直したうえで補助的に使うと、より効果的です。

睡眠時無呼吸症候群は、高血圧や心疾患などのリスクを高めるとされています。いびきが激しい場合は自己判断せず、医療機関を受診しましょう。
まとめ|枕と寝姿勢の見直しでいびき対策を始めよう
いびき防止枕を選ぶ際は、高さ調整機能・サイドの高さ・首元の形状を重視してください。加えて、横向き寝の活用や寝る前のアルコール控えなど、生活習慣の見直しも組み合わせることで、いびきの軽減につながります。
まずは今使っている枕の高さを確認し、タオルで微調整するところから始めてみてください。それだけで、夜の呼吸が楽になることがあります。
参考:山田朱織枕研究所|上向きでも気道を閉塞させない枕、いびきメディカルクリニック|いびき防止枕は本当に効く?、ショップジャパン|いびきは枕で対策できる!
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