「お茶を飲むとホッとする」という経験は多くの方がお持ちでしょう。その「ホッとする」の正体のひとつが、お茶に含まれるアミノ酸「L-テアニン」です。
L-テアニンは、睡眠の質を高める成分として注目されており、機能性表示食品の関与成分としても広く使われています。この記事では、テアニンサプリの睡眠への効果、科学的なエビデンス、正しい選び方と飲み方を解説します。

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L-テアニンとは?お茶に含まれるリラックス成分
L-テアニンは、お茶の葉に特有のアミノ酸で、特に玉露や抹茶などの高級な緑茶に豊富に含まれています。お茶のうま味成分のひとつでもあり、お茶を飲んだときのリラックス感に深く関わっています。
テアニンの特徴は、リラックスしながらも眠くなりすぎない、穏やかなリラックス効果を持っていることです。脳波のα波(リラックス時に出現する波)を増やす作用があるとされ、「覚醒しつつもリラックスした状態」を作り出してくれます。
これは、コーヒーのカフェインが「覚醒」だけを促すのとは対照的です。お茶にはカフェインとテアニンの両方が含まれており、テアニンがカフェインの覚醒作用を穏やかにしているとも言われています。
L-テアニンはお茶に含まれるアミノ酸で、脳のα波を増やすことでリラックスを促進します。眠くなりすぎない穏やかな効果が特徴です。
テアニンサプリの睡眠効果:科学的エビデンス
起床時の疲労感と眠気が軽減
健常成人男女を対象にした研究では、1日あたり200mgのL-テアニンを6日間摂取したグループと摂取していないグループ(プラセボ)を比較した結果、L-テアニンを摂取したグループには「起床時の眠気と疲労感の軽減」について有意な改善が見られました。
睡眠の質のスコアが向上
別の研究では、L-テアニンの摂取により入眠までの時間が短くなったり、中途覚醒が減少したりする傾向が報告されています。ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)のスコアが改善されたとするデータもあります(参考:太陽化学 L-テアニンと睡眠コラム)。
ストレスの軽減にも
テアニンは睡眠だけでなく、日中のストレス軽減にも効果があることが報告されています。ストレスを感じているときの心拍数の上昇を抑え、リラックス時に増える唾液中のIgA(免疫物質)が増加することが確認されています。
つまり、テアニンは「睡眠中」だけでなく「睡眠前のリラックス」や「日中のストレス対策」にも活用できる、幅広い可能性を持った成分です(参考:グリコ テアニンの効果)。

テアニンサプリの正しい選び方
1. L-テアニン配合量200mg以上
多くの研究で使用されている量は1日200mgです。サプリメントを選ぶ際は、1日あたりの摂取目安量でL-テアニンが200mg以上含まれている製品を選びましょう。
配合量は商品ページの成分表示で確認できます。実際の価格やレビューも各ショップで見比べられます。
2. 機能性表示食品を選ぶ
「睡眠の質を高める」と表示できるのは、科学的根拠を消費者庁に届け出た機能性表示食品のみです。パッケージに届出番号が記載されていることを確認しましょう。
3. サポート成分もチェック
テアニン単体の製品のほか、グリシンやGABA、カモミールエキス、ラベンダー末などのリラックス成分を複合的に配合した製品もあります。複数の成分でアプローチしたい方にはこうした複合タイプもおすすめです。
4. 続けやすい形状と価格
カプセル、タブレット、粉末ドリンクなど、さまざまな形状の製品があります。毎日続けることが大切なので、飲みやすい形状と無理のない価格帯の製品を選びましょう。
テアニンサプリは医薬品ではありません。重度の不眠の方は、サプリだけに頼らず医療機関を受診してください。
テアニンサプリの飲み方と注意点
飲むタイミング
睡眠目的なら就寝の30分〜1時間前に摂取するのが一般的です。日中のリラックス目的なら、午前中やストレスを感じそうなイベントの前に摂取するのも良いでしょう。
お茶からテアニンを摂取する場合の注意
お茶にはテアニンと同時にカフェインも含まれています。夜にお茶からテアニンを摂ろうとすると、カフェインの覚醒作用で逆効果になることがあります。夜間のテアニン摂取にはカフェインを含まないサプリメントのほうが適しています。
副作用について
テアニンは安全性の高い成分とされており、推奨量の摂取であれば重大な副作用の報告はほとんどありません。ただし、体質によっては軽い頭痛やめまいを感じる方もいるため、少量から始めて様子を見ることをおすすめします。
薬との飲み合わせ
降圧薬や鎮静作用のある薬を服用中の方は、テアニンとの相互作用の可能性があるため、主治医に相談してから使用してください(参考:アサヒグループ食品 ネナイト公式)。

テアニンを食事から摂る方法
テアニンはお茶の葉に含まれる成分のため、食事からの摂取は主にお茶経由になります。
- 玉露:テアニン含有量がもっとも多い。茶葉に含まれるテアニンが豊富で、淹れたお茶80mlあたり約30〜40mg程度を含むとされる
- 抹茶:粉末で茶葉をまるごと摂取するため、テアニンの摂取効率が高い
- 煎茶:玉露ほどではないが、日常的に飲みやすいお茶。一番茶(新茶)のほうがテアニンが多い
- ほうじ茶:焙煎によりテアニンは減少するが、カフェインも少なめ
ただし、前述の通りお茶にはカフェインも含まれるため、寝る前のテアニン摂取にはサプリのほうが適しています。日中の摂取であればお茶からでも十分にテアニンを摂ることができます。
日中のお茶の時間を充実させたい方には、茶葉をまるごと味わえる粉末の抹茶も選ばれています。お湯に溶かすだけなので、急須がなくても手軽です。
テアニンサプリに関するよくある質問
Q. テアニンとGABAはどちらがいいですか?
テアニンは「リラックスしながらの穏やかな入眠」、GABAは「脳の興奮を直接抑える」というアプローチの違いがあります。どちらが合うかは個人差があるので、まずは片方から試して効果を確認してみてください。両方を配合した製品もあります。
Q. テアニンサプリは毎日飲んでも安全ですか?
推奨量(1日200mg程度)であれば、毎日の継続摂取も安全とされています。食品成分なので依存性もありません。
Q. テアニンサプリの効果はどのくらいで実感できますか?
個人差がありますが、早い方で数日、一般的には2〜4週間程度の継続で変化を感じ始める方が多いようです。
Q. 子どもに飲ませても大丈夫ですか?
テアニンサプリの多くは成人を対象としています。お子さんへの使用は製品の表示を確認の上、小児科医に相談してください。

テアニンサプリのおすすめの組み合わせ方
テアニン+GABA
テアニンのリラックス効果とGABAの脳興奮抑制効果を組み合わせることで、より確実なリラックス状態を作り出せます。両方を配合した機能性表示食品も複数販売されているので、1つの製品で済ませたい方にはおすすめです。
両方をまとめて配合したタイプは通販でも取り扱いがあります。届出番号と配合量を確認してから選びましょう。
テアニン+グリシン
テアニンで精神的なリラックスを、グリシンで体温調整をサポートすることで、心身両面からの入眠アプローチが可能です。特に夏場や体温が下がりにくいと感じる方に向いています。
テアニン+カモミール
テアニンサプリを飲んだ後に、カモミールティーを飲むという組み合わせもおすすめです。温かい飲み物による内臓のリラックス効果と、カモミールのハーブ成分が相乗的に働きます。
カモミールティーはノンカフェインなので、夜の一杯として選ばれています。ティーバッグタイプなら後片づけの手間もかかりません。

テアニンに関する最新の研究動向
テアニンの研究は現在も進行中で、睡眠以外にも注目される効果が報告されています。
認知機能への影響
テアニンが注意力や記憶力のサポートに寄与する可能性を示す研究があります。特にカフェインとの併用で、集中力を高めつつもリラックスした状態を維持できることが示唆されています。
免疫機能への影響
テアニンがストレスによる免疫力の低下を抑制する可能性を示す研究もあります。ストレスが多い現代社会において、テアニンの「ストレス緩和→免疫サポート」という間接的な健康貢献に注目が集まっています。
ADHD症状への可能性
注意欠如・多動症(ADHD)の子どもに対して、テアニンが睡眠の質を向上させたとする予備的な研究もあります。ただし、これはまだ予備研究の段階であり、医療的な推奨ではありません。
テアニンの健康効果に関する研究は多くが予備段階です。過度な期待は禁物ですが、安全性の高い成分として今後の研究に期待が持たれています。
テアニンサプリの使用をやめたほうがいいケース
以下のケースでは、テアニンサプリの使用を控え、医療機関への相談を検討してください。
- 2ヶ月以上続く慢性的な不眠:サプリではなく、睡眠外来の受診をおすすめします
- 日中の強い眠気や集中力の著しい低下:睡眠時無呼吸症候群などの可能性があります
- 他の薬との飲み合わせが不明な場合:薬剤師や主治医に確認が必要です
- 体調の変化を感じた場合:使用を中止し、様子を見てください
まとめ
L-テアニンは、お茶に含まれるアミノ酸で、脳のα波を増やし、穏やかなリラックス状態を作り出すことで睡眠の質をサポートしてくれる成分です。起床時の疲労感の軽減やストレス対策にも効果が期待できます。
サプリメントを選ぶ際は、L-テアニン200mg以上含有の機能性表示食品を選び、就寝の30分〜1時間前に摂取するのがポイントです。お茶からの摂取も良いですが、夜間はカフェインの関係でサプリのほうが適しています。
毎日のお茶の時間を大切にしつつ、寝る前にはテアニンサプリでリラックスして、穏やかな眠りを手に入れましょう。
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