赤ちゃんの寝かしつけに毎晩苦労しているパパ・ママは多いのではないでしょうか。抱っこしてもなかなか寝てくれない、やっと眠ったと思ったらベッドに置いた瞬間に泣き出す――そんな経験は育児あるあるです。実は、赤ちゃんの寝かしつけにはちょっとしたコツがあって、環境づくりや生活リズムの整え方を知っているだけでグッと楽になることがあります。
この記事では、赤ちゃんがスムーズに眠りにつくための具体的な方法を月齢別に紹介していきます。寝かしつけに悩む方にとって、きっと参考になるはずです。

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赤ちゃんが寝ない主な原因
まずは赤ちゃんがなかなか寝てくれない原因を知っておくことが大切です。原因がわかれば、それに合わせた対処ができます。
お腹が空いている・満腹すぎる
赤ちゃんは空腹を感じると不快で眠れないことがあります。逆に、授乳直後はお腹が張って寝づらいこともあります。授乳後は軽くゲップをさせてから、少し落ち着いた頃に寝かしつけを始めるのが望ましいです。
おむつが汚れている
おむつの湿り気や汚れは赤ちゃんにとって不快な刺激になります。寝かしつけの前にはおむつの状態を必ずチェックしておきましょう。
室温や湿度が合っていない
赤ちゃんが快適に眠れる室温は夏場は26〜28度、冬場は20〜23度が目安とされています。湿度は50〜60%が理想的です。暑すぎても寒すぎても、赤ちゃんは目を覚ましやすくなります。
感覚だけで判断するのは難しいので、寝室に温湿度計を置いて数字で確認している家庭が多いです。ベビーベッドの高さに合わせて置けるコンパクトなタイプが選ばれています。
体内時計が整っていない
新生児期は昼夜の区別がまだ未熟で、体内時計がうまく機能していません。生後3〜4か月頃から徐々にリズムが安定してきますが、日中に光を浴びて夜は暗い環境を作ることで、リズムの確立を手助けできます。
体調不良やモロー反射
発熱、鼻づまりなどの体調不良はもちろん、新生児期に多いモロー反射(突然手足をビクッと広げる反射)も眠りを妨げる原因になります。おくるみで身体を包んであげることで、モロー反射による覚醒を防ぎやすくなります。
月齢別の寝かしつけ方法
赤ちゃんの睡眠パターンは月齢によって大きく変わります。それぞれの時期に合った寝かしつけ方法を紹介していきます。
新生児〜生後2か月:おくるみと授乳がカギ
この時期の赤ちゃんは1日16〜18時間ほど眠り、2〜3時間おきに起きて授乳を求めます。寝かしつけの基本は以下の通りです。
- おくるみで包む:モロー反射を抑え、お腹の中にいたときのような安心感を与える
- 授乳で寝落ちさせる:この時期は授乳しながら眠ることが多く、自然な流れで問題ない
- ホワイトノイズを流す:掃除機やドライヤーの音に似た「サーッ」という音は、お腹の中で聞いていた血流音に近く、赤ちゃんが安心しやすい
おくるみは手持ちのバスタオルでも代用できますが、マジックテープやジッパーで留めるスワドルタイプは巻き方に迷わないため、新生児期に選ばれています。
新生児期は「寝かしつけのしつけ」よりも赤ちゃんの欲求に応えることが優先です。無理に一人で寝かせようとしなくて大丈夫です。
生後3〜5か月:生活リズムを意識し始める時期
昼夜の区別がつき始め、夜にまとまって眠る時間が少しずつ長くなってきます。この時期から意識したいのは以下の点です。
- 朝は決まった時間にカーテンを開けて光を浴びせる
- お昼寝の回数を3回程度に調整する
- 夕方以降は穏やかに過ごし、お風呂→授乳→就寝のルーティンを作る
寝る前のルーティンを毎日繰り返すことで、赤ちゃんは「これから寝る時間だ」と認識するようになります。
生後6か月〜1歳:自分で眠る力を育てる
この頃になると、夜間授乳が減り始め、夜通し眠れる赤ちゃんも出てきます。ただし、夜泣きが始まる時期でもあるため、以下の対策が有効です。
- ベッドに置く前に完全に寝かせないようにする:うとうとした状態でベッドに置くことで、一人で眠りにつく力が育つ
- お昼寝を2回に減らしていく:朝寝と昼寝の2回にし、夕方以降は寝かせないようにする
- 添い寝で安心感を与える:そばにいる安心感だけで眠れる子も増えてくる

寝かしつけの環境づくり
赤ちゃんがぐっすり眠るためには、睡眠環境の整備がとても重要です。以下のポイントを押さえておきましょう。
照明を調整する
就寝の1時間前から部屋の照明を落とし始めるのが効果的です。オレンジ色の暖色系の間接照明にすることで、メラトニンの分泌が妨げられにくくなります。真っ暗が怖い赤ちゃんには、フットライトなどの弱い光を足元に置くのも良い方法です。
音環境を整える
寝室はできるだけ静かな環境が望ましいですが、完全な無音よりもホワイトノイズや穏やかなオルゴール音を流した方が効果的な場合もあります。スマートフォンのアプリや専用のホワイトノイズマシンを活用するのも一つの手です。
寝具を見直す
赤ちゃんの寝具は硬めのマットレスが基本です。やわらかすぎるマットレスは窒息のリスクがあるため避ける必要があります。シーツは通気性の良いものを選び、掛け布団の代わりにスリーパー(着るタイプの布団)を使うと、顔にかかる心配がなく安全性が高いです。
ぬいぐるみ、枕、ブランケットなどは窒息のリスクがあるため、1歳未満の赤ちゃんのベッド周りには置かないでください。厚生労働省や日本小児科学会でも、安全な睡眠環境として「何も置かない」ことが推奨されています。
すぐに実践できる寝かしつけテクニック5選
具体的なテクニックを5つ紹介します。すべてを試す必要はなく、赤ちゃんに合うものを見つけてみてください。
1. トントンリズム法
赤ちゃんの背中やお尻を、心臓の鼓動に近いリズム(1秒に1回程度)でトントンと優しく叩く方法です。一定のリズムが安心感を生み、入眠しやすくなります。
2. おくるみスワドル
新生児〜生後3か月頃まで特に有効です。手足の動きを穏やかに制限することで、モロー反射による覚醒を防ぎます。ただし、寝返りができるようになったらおくるみは卒業してください。窒息のリスクがあるためです。
3. ゆらゆら抱っこ
赤ちゃんを抱っこしたまま、ゆっくりとした揺れを加えます。左右に揺れるだけでなく、軽くスクワットするように上下に動く方が効果的な場合も多いです。お腹の中で感じていた揺れに似た動きが安心感を与えるとされています。
4. 添い寝+手を握る
生後6か月以降は、添い寝しながら赤ちゃんの手を握ったり、額を優しくなでたりするだけで眠れることがあります。体温が伝わる接触が安心材料になるためです。
5. 入眠儀式(ルーティン)の確立
毎晩同じ流れで寝かしつけを行うことが最も効果的とされています。例えば以下のような流れです。
- お風呂に入る(就寝の1〜1.5時間前)
- パジャマに着替える
- 薄暗い部屋で授乳またはミルク
- 絵本を1〜2冊読む(月齢が上がってから)
- 「おやすみ」と声をかけてベッドに寝かせる
寝る前の1冊を決めておくと、入眠儀式の流れが作りやすくなります。読み聞かせ向けの絵本は、短くて繰り返しの多いものが選ばれています。

寝かしつけでやってはいけないNG行動
良かれと思ってやっていることが、逆効果になっているケースもあります。以下の点には注意が必要です。
興奮させてから寝かせようとする
「疲れさせれば寝るだろう」と就寝前に激しく遊ばせるのは逆効果です。交感神経が優位になり、かえって寝つきが悪くなります。就寝30分前からは穏やかに過ごすことが大切です。
眠くなるまでスマホやテレビを見せる
画面から発せられるブルーライトはメラトニンの分泌を抑制し、入眠を遅らせます。寝る1時間前にはスクリーンを消すのが望ましいです。
抱っこでしか寝かせない習慣を続ける
月齢が上がっても「抱っこでしか寝ない」状態が続くと、親の負担が大きくなります。徐々に抱っこの時間を短くして、ベッドに置いてからトントンで寝かせる練習をしていくと良いでしょう。ただし、新生児期は抱っこで問題ないので、焦る必要はありません。
パパ・ママのメンタルケアも大切
寝かしつけは毎日のことだからこそ、親の心身の健康も重要です。「寝かしつけが上手くいかない=育児が下手」ではありません。赤ちゃんにも個人差があり、すぐに寝る子もいれば、そうでない子もいます。
- パートナーと交代で寝かしつけを担当する
- どうしても泣き止まないときは安全な場所に赤ちゃんを置いて、5分程度離れて深呼吸する
- 地域の子育て支援センターや保健師に相談する
- 「完璧な寝かしつけ」を目指さない
よくある質問(Q&A)
Q. 抱っこで寝かせるのはいつまで続けていい?
基本的に月齢の制限はありませんが、体重が増えて親の身体的負担が大きくなってきたら、少しずつ別の方法へ移行していくのが望ましいです。生後5〜6か月頃から、添い寝やトントンなど別の方法も試してみると良いでしょう。
Q. 添い乳での寝かしつけは大丈夫?
添い乳は親子ともに楽な方法ですが、窒息のリスクには十分注意する必要があります。ふかふかの布団の上で行わないこと、親が眠り込まないようにすることが大切です。また、添い乳が習慣化すると夜間の授乳回数が増える傾向があります。
Q. ネントレ(ねんねトレーニング)はいつから始められる?
一般的には生後6か月以降が目安とされています。赤ちゃんの発達状況や家庭の方針に合わせて、無理のない範囲で取り入れるのが良いでしょう。泣かせるタイプや泣かせないタイプなど、方法はさまざまあるので、自分たちに合うものを選びましょう。
Q. お昼寝は何時までにさせるべき?
就寝時刻の4時間前には最後のお昼寝を終わらせるのが目安です。例えば、夜8時に寝かせたい場合は、午後4時にはお昼寝を終えるようにすると、夜の寝つきが良くなります。

月齢別に注意したい睡眠トラブルと対処
生後1〜3か月:昼夜逆転への対応
新生児期は体内時計がまだ未熟なため、昼と夜の区別がつかず昼夜逆転が起こりやすいです。対策としては、日中はカーテンを開けて自然光を取り入れ、夜は照明を暗くして静かに過ごすことが有効です。生活にメリハリをつけることで、生後2〜3か月頃には少しずつリズムが整い始めます。焦らず、赤ちゃんのペースに合わせて見守ることが大切です。
生後4〜6か月:睡眠退行に備える
「睡眠退行」とは、それまで順調だった睡眠パターンが突然崩れる現象のことです。生後4か月頃に起こりやすく、夜泣きが始まったり、寝つきが悪くなったりします。これは脳の発達に伴う一時的なものであり、通常2〜4週間で落ち着きます。この時期は無理に新しい寝かしつけ方法を試すよりも、今までのルーティンを維持する方が良いでしょう。
生後7〜12か月:分離不安への対応
生後8か月前後になると「後追い」が始まり、親と離れることへの不安(分離不安)から寝かしつけが難しくなることがあります。この時期は、寝室を出る前に「ママはここにいるよ」「すぐ近くにいるからね」と声をかけて安心感を与えましょう。段階的に離れる距離を伸ばしていく方法も効果的です。
寝かしつけを楽にするアイテム
スリーパー(着る布団)
掛け布団がずれる心配がなく、SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクを軽減できるとされています。季節に合った素材を選ぶことで、オールシーズン活用できます。新生児期から使えるサイズもあるので、出産準備の段階から用意しておくと便利です。
ホワイトノイズマシン
赤ちゃんがお腹の中で聞いていた血流音に似た「サーッ」という音を出す機器です。アプリでも代用できますが、専用マシンの方が音質が安定していて途中で広告が入る心配もありません。ただし、音量は50デシベル以下(ささやき声程度)に設定し、赤ちゃんの耳から離して置くことが大切です。
おくるみ・スワドル
新生児期のモロー反射対策として有効です。マジックテープやジッパーで簡単に装着できるタイプが人気です。ただし、寝返りの兆候が見られたら(目安は生後3〜4か月頃)、腕を出すタイプに切り替えるか卒業してください。窒息防止のための重要なポイントです。

まとめ
赤ちゃんの寝かしつけは、環境づくりと生活リズムの整備が土台になります。月齢に合った方法を選び、入眠儀式を毎日繰り返すことで、少しずつスムーズに眠れるようになっていきます。
大切なのは、うまくいかない日があっても落ち込みすぎないことです。赤ちゃんの睡眠は発達とともに変化するものなので、今日うまくいかなくても明日は違うかもしれません。困ったときは一人で抱え込まず、パートナーや専門家の力を借りながら、無理のない育児を心がけてください。
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参考:べびちぇる by リッチェル – 赤ちゃんの寝かしつけ方法 / グーン(大王製紙) – 夜泣きの原因と対処法 / ベビーバンド – 赤ちゃんの夜泣きの原因と対策
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